1999年05月15日

ナンキンマチ

 ヒマに任せて明石海峡大橋を見に行った帰り、神戸三宮・南京町に足を運んでみた。
 阪神淡路大震災の被害を受けて以来、頑張って復興してきたこの町だが、どこか少しおかしかった。

 被災以降、マスコミに取り上げられることが多くなった南京町。あちこちの店先に、「●月●日、●テレビで放映!」なんていう看板がぶら下がっている。どの店も道路沿いに露店を出していてお決まりの肉マンとゴマ団子、ラーメンを売っている。しかもどれもマズい。店内で食事できる店はどこも列ができている。異国籍雑貨の店はほとんど店を閉めていた。

 町の外れの店先の露店で「フカヒレラーメン」400円也を喰った僕は、「なめとんのかい!」と叫びそうになった。観光客をバカにしているとしか言いようがない。

 そもそもこの町は「食べ歩き」ができる町、としてマスコミでも取り上げられている。だからってさ、猫も杓子も露店を出して冷えた点心を観光客相手に出すのはどうか?お前ら食い物を出す人間としてのプライドはねえのかい?「マスコミかぶれ」いうやつ?だったらマスコミにも責任あんのか?だいたいさ・・・・

 帰りの車の中で、冷えたエビ団子の串(団子三兄弟風)を喰いながら「思い出の町が消えた」と思った。




Posted by たおまさ at 14:36