1999年03月15日

僕の譲れない夢

 心が通わないビルの間で歪んだ自分の影に気付いて泣きたくなった。雨の中で押し殺したこの気持を何処に持っていけばいいのだろう。見て見ぬふりをするのは簡単だ。分け合えない胸の痛みと分かっている。しかし僕は話を聞いておきたい。

 投げ棄てられた何かが足元に転がっているのが見えた気がした。しかし鎖に繋がれたまま暗闇を抜けて人並みの暮らしを手に入れたって、ただ抜け殻になるだけなのだろう。分かってるつもり。しかし僕の譲れない夢を託せるのは多分あんたしかおらん。


Posted by たおまさ at 05:08