1999年02月04日

謎のNEWS:髭記者

髭記者宅に謎の電文が届いた。位下引用


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日本経済新聞 11月16日 朝刊 (ジュネーブ発 西山 章宏)

「痛みの基準は鼻毛」

 スイスの保養地、ダヴォス・プラッツで11月10日から11月14まで行われた、世界知覚認識学会(ミシェル・ポーター会長)で、北海道大学医学部の斉藤信(まこと)教授が提唱した、痛みを表す「hanage」と言う単位を、世界で共通の単位とする事が承認された。

 本来、痛みは、個人差が大きく、同じ刺激でも主観によって感じ方が異なるため、客観的に数値で表すことは不可能であると思われていた。しかし、斉藤教授は、「鼻の粘膜は、人体の中で一番個人差が小さい。」事に注目し研究を進めた結果、1cmの鼻毛を、1N(ニュートン)の力で引っ張る時に生じる痛みを1hanageと定義出来ることを発見し、そして今学会で単位として承認された。

 斉藤教授によると、足の小指を角にぶつけたときの痛みは、2〜3Khanage(キロハナゲ)、お産の時の痛みは2.5〜3.2Mhanage(メガハナゲ)になるのだそうだ。「痛みを数値で表すことにより、正確な治療に役立つ。」(斉藤教授)そうで、今回の発見は、大変画期的だそうだ。「日本人の提唱する単位が世界で認められるのは、非常に珍しい。」(京都大学 横田昌平教授)そうで、日本発の「グローバル・スタンダード」は、驚きをもって迎えられている。

 日本や欧米各国の政府は、来年から痛みの統一単位「hanage」を採用することを決めた。ニュートン、ヘクトパスカルに続く新単位の登場で医療機器や薬品のメーカーは対応に追われている。

 国際標準化機構(ISO)によれば、1hanageの定義は「長さ1cmの鼻毛を直方向に1ニュートンの力で引っ張り、抜いたときに感じる痛み」。

 大気汚染と鼻毛の成長速度の相関性について研究していた永井花外・室蘭市立医科大学助教授が、2年前、鼻毛を鉛直方向に抜いたときの痛みに性別差や個人差が全くないことを偶然発見したため、この基準が採用された。

 これまで、痛みについてはその程度を示す明確な数値がなかったため、子供を産んだときはすごく痛かったわ」「痔の手術のあとの抜糸は痛いなんてもんじゃなかった」「ムチがいいか、ロウソクがいいかと問われれば、私は迷わずムチを選ぶ」といった論争が起こっていた。「ハナゲ」の採用で、これらの無意味な論争にも決着がつくとみられる。中学生、高校生の間では番長選出制度の透明化への期待が高まっている。

 永井助教授によれば、麻酔なしで虫歯を抜いたときの痛みは500ハナゲ、タンスの角に足の小指をぶつけたときの痛みは200Kハナゲ、分娩の痛みは2〜3Mハナゲ程度だという(安産型骨盤の場合)。

 なお、日本政府では恥ずかしさの単位として、見知らぬ人の面前でお稲荷さんがぽろっと露出してしまったときの恥ずかしさ、「イナリ」を採用することも検討している。

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 なかなかやってくれますね。ま、いわゆるチェーンメールのたぐいだが、このネタにスペシャリティなセンスとプロ風書き口を感じた私は元ネタページをサーチ、突き止めることに成功した。

 やゆよ記念財団

 この「ハナゲ騒動」には当人も困惑しているようで、 コメントも掲載されているので是非見て欲しい。

 かつてアメリカでジョーク「宇宙人襲来」のニュースをラジオで流したところ町中が大騷ぎになったという有名な話があるが、この情報もバカニュースであることを意識して流布せねばなるまい。現にこの「ハナゲ」も大阪の某FM局がニュースとして放送してしまい、話を大きくしている。ま、放送してしまう奴も奴だが。僕個人的には、こういうのは大好きだ。


Posted by たおまさ at 04:28