1999年01月10日

ドリキャス・ドリーム

 きのうの取材について少し話しておかなければならない。昨日は大阪の厚生年金会館へ、セガの湯川元専務に会いに行ってきた。なぜ湯川元專務が大阪にいるのかというと、今度発売されるドリームキャスト用ゲーム「シェンムー」の発表会あって、そのゲストとして来阪していたもの。その合間に取材させてもらえることになったのだ。

 我々の前に現れた湯川氏は、CMなどで見る氏よりもずっと若々しく、若いスタッフの中にいても全く違和感がなかった。そして開口一番「ドリームキャストいかがですか〜」。

 氏は、ドリームキャストの生産が遅れたため專務から常務に格下げを食らったと話すが、それも戦略だなあ、と。やるなあこのおっさん。ドリームキャストがバンバン売れれば專務に戻れるんですよ、と、大阪・難波生まれの氏はニコニコしながら話してくれた。

 インタビューの内容は来週放送の「紫のごはんdeGOGO」に讓るが、湯川元專務は我々に非常にいい印象を与えた。今後もいろいろと一緒にやっていきましょうよ、と、ガッチリ握手して別れた。セガさん、ずっと付いていきますからね〜。

 おっと、発表会の話もしないといけない。今回公開された「シェンムー」というゲーム。なにも「専務」をもじったモノでも何でもなくて、あの一連のバーチャファイターなどを手掛けた鈴木裕プロデュースによるエンターテイメント。3Dなのは今時のハヤリだが、このゲームの3Dには必然性がある。主人公は八極拳の使い手でこれだけでも僕なんかはドキドキするのだが、2D画面の奧に広がる気の遠くなるような広さのバーチャル空間をあっちへこっちへと冒険するわけだ。現時点で究極のロールプレイが楽しめる。例えば昔ブルース・リーの映画を見た奴がみな仕草からしゃべり方までブルース・リーになってしまったように、このゲームのプレイヤーはみな主人公になりきれる。そういう意味のハイレベルなロールプレイというか、感情移入。買いですよこれは。


Posted by たおまさ at 14:09