1998年08月01日

毒物及び劇物取締法より:シアン化合物(毒物)

知識羅列

シアン化水素(HCN)hydrogen cyanide

別名:青化水素、青酸ガス
無色で特異臭のある液体
水を含まない純シアン化水素は無色透明の液体で、青酸臭を帯び、水、アルコールに混和し、点火すれば青紫色の炎を発し燃焼する。殺虫剤、殺鼠剤、シアン化合物の製造などに用いられる。マウスでの50%致死量は経口で3.7mg/kg。

シアン化カリウム(KCN)potassium cyanide

別名:青酸カリ、青化カリ
白色等軸晶の塊片、あるいは粉末
十分に乾燥したものは無臭、空気中では湿気を吸収し、かつ、空気中の炭酸ガスと作用し有毒な青酸臭を放つ。冶金、写真、金属の着色、殺虫剤として使用される。ラットでの50%致死量は経口で10mg/kg。

シアン化ナトリウム(NaCN)sodium cyanide

別名:青酸ソーダ
白色の粉末、粒状又はタブレット状の固体
酸と反応するとシアン化水素(HCN)を発生する。水に溶けやすく、水溶液は強アルカリ性。冶金、写真、金属の着色、殺虫剤として使用される。ラットでの50%致死量は経口で6.4mg/kg。

シアン化カルシウム(CaCN2)calcium cyanide

無色又は白色の粉末
水に溶けにくく、アルコールにわずかに溶ける。湿った空気中では徐々に分解し、有毒のシアンガスを発生する。ラットでの50%致死量は経口で39mg/kg。

シアン化銀(AgCN)silver cyanide

白色又は黄白色の結晶又は粉末
水にはほとんど溶けず、硝酸、アンモニア水には溶ける。鍍金用、写真用および試薬として用いられる。

 シアンは青梅の胚芽にも含まれるが、致死量を考えると青梅を3トン食べなければならないらしい。
 また、シアン中毒患者の呼気は一般にアーモンド臭と言われるが、私が学んだ頃言われていたのは「ビワの種の中身」臭。ビワの種を割り、中の子葉部分をかじってみる。その時の味と臭いが中毒患者のそれらしい。試したことはないが。


Posted by たおまさ at 11:43