1998年02月28日

無関係な会員データの押收は違法か

 インターネット上での猥褻ビデオ販売に絡み、東京都の大手プロバイダ、ベッコアメ・インターネットが「福岡県警が容疑と無関係な会員のデータまで押收したのは違法」としてデータ差し押さえ処分の取消しを求めた裁判で、東京地裁はきょう、処分を取り消す決定を下した。ネット上の犯罪に関して捜索、押収が違法とされるのはこれが初めての例となる。

 事件は今月10日、ホームページを通じて猥褻ビデオを販売していた福岡市内の業者が福岡県警に逮捕され、ベッコアメの事務所からこの業者を含む428人分の会員データなどが押収された。
 決定は「通信利用者のプライバシー保護は十分に考慮されるべきで、容疑者以外の会員データは容疑事実との関連性を認め難く、差し押さえの必要はない」とした。
 現段階では、通信に関する搜査マニュアルが無く,手当たり次第に搜索してしまうのが問題だ。しかし、通信上での犯罪が増えつつあるのはユーザー誰もが薄々感付いていることで,搜査方法を早急に見直す必要がある。


Posted by たおまさ at 09:48