1998年02月07日

ワイン笑

 きょう会社の帰り、行きつけのワインバーに寄った。1人で来たのは初めてだった。

 実は私はワインの事はこれっぽっちも分からないから、いつもお任せで何かを口に入れてみて、数千円を払って帰る。
 数日前から風邪がひどいから、きょうは、「風邪に効く奴」と、初めて注文めいたことを言ってみた。私は冗談のつもりだったのだが、マスター(ソムリエ?)は何やら少し考えて,生ぬるい茶色い液体を出してきた。何か説明をしているようだったが,理解できないので聞いているふりをしながら飲んだ。甘酸っぱい味がした。
 格好悪くもそれを一気に飲み干してしまった私は、マスターのニヤニヤした視線に耐えきれず、次の言葉を発した。「72年物ってどんなの?」・・・精一杯だった。が、ずっと聞いてみたかった事だ。するとマスターは「あるけど、マズイよ。甘くないし。」と言った。私が笑うと、マスターも一緒に笑ってくれた。彼は魔法が使えるのかもしれないな。
 さっきの液体が効いてきた頃,いつものように1500円払って帰った。


Posted by たおまさ at 09:40