1997年09月06日

休日

 人間、だれでも”何もしたくない時”というのはあるものだろうか。今、そんな気分なのだ。“やる気が起きない”のではなく“面倒臭い”とも違う。ただ“ぼーっとしたい”のとも違うし、日本語は難しい。夏、なんだかんだ有った分,今、お休みに入ったというわけだ。

 そこで“何もしたくない”などという状況にいるのだが、常日ごろが忙しいので虚脱感に襲われているというのでもない。あ、今、分かった。一日中、モーレツに働いた晩、ちょうど自分の好きな温度のお湯に、どっぷりとつかって「ああ〜〜あ」と深いため息をついたあと、ふと天井を見上げた時の感じだなあ、こりゃ。じゃ、このあとビールで、ぐっすり眠る、これだな。

 我々にとって仕事とOFFの区別は難しい。スケジュール表に「OFF」と書いてあっても、なんとなく仕事は「OFF」になんかならない。風呂に入ってても何か有ったら出て行かなくちゃいかんし、ローソンで弁当を買って「チンして」と言った瞬間に鍵が浮かんだりするものだ。うっかりすると眠っているのを叩き起こされる事もあるから難しい。

 “何もしたくない”と言ったのは、そういう己の性質を、少しでいいから凍結させて、文字通り「お休み」といきたいな、という意味なのだろう。

 農閑期に入ったころ、作物が市場をにぎわす。オレも少しぼーっとしたら、次の種まきだな。



Posted by たおまさ at 03:57