1997年07月29日

 繁華街で、職場に向かうスナックのママが、近くの書店をのぞいて「あの雑誌、もう少し貸しといてよ」と声をかけた。

 雑誌は、少年の顔写真を掲載した新潮社の写真週刊誌「フォーカス」を指した。

 この書店が入荷した20冊のうち、19冊は瞬く間に売れた。とっておいた最後の1冊もスナックを回って表紙が外れそうにまでなっている。

 飲食店がひしめくこの地区では「写真を見たい」という客が今も絶えない。書店は常連客にだけコピー50枚を無料で渡した。それでも「コピーではよく分からない」と訪れるサラリーマンもいる。


Posted by たおまさ at 01:20