1997年07月03日

フォーカス編集部に抗議

 写真週刊誌「フォーカス」が小六男児殺害事件の少年容疑者の顔写真を掲載した問題で、第一東京弁護士会人権擁護委員会と少年法委員会はきょう、「フォーカス」編集長と発行元の新潮社に「少年法の精神に抵触するばかりか、少年が容疑者段階であることも考えると、暴挙と言わざるを得ない」との抗議文を送付した。

 抗議文では、実名報道などを禁じた少年法の規定と家裁審判の非公開は少年事件が個人的資質だけでなく、家庭、学校、地域などの社会的要因が複雜に絡み合って発生することも考慮した結果とし、顔写真掲載はこうした趣旨を無視したものと批判している。

 また、東京法務局は新潮社に対して少年法に違反するとして雜誌を回収するよう異例の勧告を行った。

 確かにまだ容疑者。犯人ではない。しかし、未成年なら全て一括りにする少年法が養護する「少年」とは。


Posted by たおまさ at 00:59