1997年04月18日

伝聞

 人がヒトに物事を伝えるとき、その物事の幾つかある要点のうち,自分に不利な部分は削除し、有利な部分は増幅して伝える。分かり切っていることだが。

 ある2人の間もしくは1対多数の間でのイザコザを,それぞれが外向けに伝えていくとき、伝播力の強い方がそのイザコザについてのオフィシャルな「正義」になる。

 しかし、それが組織内の場合、相手方より早くエライサンに言った方が「正義」になる。この場合はその人の「信用度」も問題になるが,その「信用度」というのは言い換えれば「いかに仲がよいか」である。

 上司と仲が良くなくて伝播力の弱い人間がどんなに正義を貫いたとしても,それがオフィシャルな正義には成り得ない。そういうもんだろ。分かってます。


Posted by たおまさ at 23:56