1997年04月15日

ミヤザキ

 もう昨日の話になるが、あの幼女連続誘拐殺人のミヤザキツトム被告に対する判決公判が東京地裁で行なわれ、極刑の判決が出された。弁護側は即日控訴した。

 事件当時は、サブカルチャーがミヤザキを生み出した、なんて言う文化人気取りの馬鹿が居たけど、いまやサブカルチャーはサブカルチャーで無くなりつつある。

 ミヤザキが我々の目の前に初めて姿を表わしたとき、我々は叫んだものだ。「そうそう、オタクだ!こんななんだよ、オタクって!!」と。当時は「オタク」という言葉が生まれて間もない頃で、各々がなんとなくイメージしていた「オタク像」に、彼は余りにもはまりすぎていたのだ。

 「オタク」は危険だ。みながそう思った。にちがいない。彼を見て。

 そして永い月日が経過し、ふとこの事件を振り返ると、彼が「オタク」だからこの事件を起こした、というのは間違いだと理解できる。

 今や市民権を獲得し、ライフスタイルとして普通に存在しているように見えるオタク。だが、内向きのベクトルに支配されがちな「オタク」の心理は、一歩間違えれば、というのは、私個人の意見。


Posted by たおまさ at 23:54