1997年01月25日

たばこ

 私が初めて吸ったタバコはラッキーストライクだった。

 その頃はタバコを吸う自分が大人に見える気がして、妙にカッコ付けて吸っていた。

 大学に入ってから、乗っていたバイク(ヤマハ)の影響でマルボロに変えた。パッケージで選んでいた。

 徹夜で麻雀することを覚えてから、一気にセブンスターになった。クラクラしながら連日雀牌を積んだ。

 成人式を迎えた年、その頃付き合っていた彼女に勧められてマイルドセブンスーパーライトになった。およそ3カ月をかけての転身だった。

 タバコは、吸ってる人間にとって体に良いか悪いかなんて事は関係ない。癖だ。

 タバコのよい所ってのは、吸ってる最中は手と口が塞がるということだ。そして、黙って吸ってると、何か考えているように見える。私はこれで、デートなんかで「なぜか2人とも沈黙してしまう」危機を回避した。おもむろにタバコを取り出し、火を付け、吸い、大きく吐き出す。この作業におよそ20秒。その間になにを切り出そうか考えるのだ。

 タバコのよいところは、吸う人にしか理解できんだろうね。分かってる。


Posted by たおまさ at 21:16