Sweet Revolution PAST

　イギリスの劇作家、シェークスピアの4大悲劇の1つ、「ハムレット」は、地動説と天動説の論争と、地動説の勝利を暗示した作品だった、という新しい説を、アメリカの天文学者がこのほど明らかにした。

　タイムズなどイギリスの有力新聞によると、この学者はペンシルベニヤ州立大学のピーター・アッシャー教授。

　シェークスピアがハムレットを書いた当時は、コペルニクスが地動説を発表してから60年ほどしか経過しておらず、まだ論争は決着していなかった。

　アッシャー教授によると、ハムレットは地動説を擬人化したもので、これに対し、ハムレットの父を殺害した叔父のクローディアスは、実は、2世紀頃天動説を唱えたギリシャの天文学者クラウディオス・プトレマイオスから採った名前で、天動説を象徴していた。

　従って、ハムレットとクローディアスの確執は地動説と天動説を暗示しており、クローディアスの殺害はプトレマイオスの天動説の終焉が暗示されている、と、アッシャー教授は主張している。