1997年01月16日

中年の精子形成能力が半減

 共同通信によると、フィンランドの中年男性のうち、正常な精子の形成能力を持つ男性の割合が10年間で半分にダウンしたという気になる研究結果が出た。

 これは、このほど発表されたイギリスの医学専門誌に掲載されたもので、それによると、ヘルシンキ大学の研究チームが1981年と10年後の91年に死亡したフィンランドの主に40代と50代の中年男性合わせて528人の生殖能力を調査したところ、正常な精子の形成能力を持つ男性の割合は81年には56.4%あったものが、91年には半分以下の26.9%に激減していたという事だ。一方、精子の形成が出来なくなった男性の割合は8%から20%に増加していたという。

 男性の精子が減る傾向にあるとする研究結果は最近、ヨーロッパで相次いで報告されており、その原因としては、胎児の段階で避妊薬などにも含まれている女性ホルモンにさらされる機会が増えたためだと推測する学者もいる。



Posted by たおまさ at 21:13