2004年07月03日

世界遺産デフレ

「紀伊山地の霊場と参詣道」という括りの件が世界遺産に登録された。それはそれで喜ばしいこってすな。
 俺様は、実は、世界中にキラ星のごとく散らばる世界遺産群に、高野山金剛峰寺とかが肩を並べる事をずっと不思議に思っていた。本当にヨコイチなのか、と。だってよー、外国にあるやつは、3000年前とか4000年前とか平気じゃないすか。こっちはどう贔屓目に見積もっても1500年なわけですよ。あっちが出来た当時、こっちはまだ弥生時代ですよ。だからかもしれないが、「こいつあスゲェ」感が全然足りない気がする。外国のんは、世界中誰でも知ってるようなのが登録されている。「そりゃそうだよな登録されるよな」感。しかしこっちはどうだ。「国内でも知ってた奴少ないんじゃね?」感ありあり。
 それに、ジュッパひとからげ過ぎ。熊野は神、高野は仏です。参詣道なんて、今や日常に使われていない道も多い。それを「信仰」で括っちまうのはいかがなものかと。まあ「神仏混交」のヤポネらしいわな、ってところか。

 ところで、いろんなとこで偉いさんが「三県にまたがるような広範囲での遺産登録は前例がない」と凄い事のように言ってるみたいだが、それは他が「世界遺産条約」の第五条あたりに照らして難しいからそうしてないだけなんじゃないの?結局は利権の匂いしかしないのに、一元管理なんて出来るのかマジで。

 まあ俺様も勉強不足で、細かいところは分からないけれども、なーんとなく解せない、というか、世界遺産と一口で言っても、ピンキリなんすよねー、今後はキリばっか増えるぽいよねー、と、強く思えた今回の登録だった。


  • 世界遺産条約
    コレだけ長い序文に句点(。)が最後の一回しか出てこないってのはどうよ。つうかコレがオフィシャルな日本語だと外国人に思われたら悲しいものがある。
  • 世界遺産・紀伊山地の霊場と参詣道
    県としては是非ともこの千載一遇のチャンスを観光産業に結び付けたいところだが、ぶっちゃけ、知名度アップから始めなければいけないかもしれない。熊野体験博はやっぱ自己満足だったか、なんて今頃思っても遅いわけで、勝負はこの夏一回限り。来年になればまた他の場所が世界遺産に指定されるんだろうから。



Posted by たおまさ at 23:55│Comments(0)
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