2007年01月11日
人体の不思議展

前から気になっていた『人体の不思議展』神戸会場へ足を運びました。
人体の不思議展 official
http://www.jintai.co.jp/main.html
まあいろいろと物議を醸しているこの展示会ですが、まあボク個人的には学問としての「解剖学」は倫理を超越したところにあるんじゃないかと思っているし、さて、そこにあるのは死体かモノか、つう事に関しては標本である以上モノであろうと。で、ぶっちゃけ結局は下世話な興味を満たすために、ゲテモノ班ユキ嬢をピックアップして神戸会場に向かいました。場所は阪神高速神戸線生田川インター降りてすぐの神戸サンボーホール。
会場に着くと、平日の昼間だというのにかなりの入場者。で、いきなりのお出迎えがこんなかんじの人(オフィシャルサイトより直リン)。気合入ってます。こういうのが結構たくさん並んでおります。一同絶句。タハー。
そもそもこの人たちは『プラストミック標本』といって、其の名のとおり組織の水分をごっそりプラスチック樹脂と入れ替える「プラスチネーション処理」を施された死体であります。しかしまあ上手く固まるもんですな。骨格はもちろんソレに付随する筋肉、神経線維、皮膚まで、全てきれいに樹脂化されてます。「肉体は魂の器である」というデカルト的思想を持ってすれば死体をまるごとオブジェに作り変えることなどノープロブレムなのであります。
実際に見てみるまでボクは、このプラストミック標本てのはもっと、こう、ベチョっとした、ヌルッとした、ブニュッとした、かつ、ちょっと臭ったりする、そういう生々しい想像をしておったのですが、実物はさにあらず。極めてドライでハードそしてクールな物体でありました。実際に触ったり持ったりできるコーナーもあったりして、その「生体でない」感を存分に味わうことができます。脳味噌意外とちっさかった。
まあ多少気になった部分もあります。それらは標本ですから、腹部がパックリ割れてて中が覗けたり、体の断面が見れたりして、果たしてわれわれの体の中はどうなっているのだろうという知の欲求を満たすことができます。この点は凄まじく有用な展示といえるでしょう。しかしですな、沢山並べられている標本の中には、弓を引いたり机に腰掛けて悩み事をしているかのようなポーズをつけているものもあるのです。体を真っ二つに割られて、内臓を手に持っている女性の標本もあった。こんなポーズって標本に必要なんだろうか。一瞬ですがボクの脳裏に、突っ立ってるばっかじゃツマランのでポーズつけて固めちゃえ、みたいな、内臓は手に持ってるほうがオモロイで絶対、みたいな、そういうワルフザケ感が伝わってきてしまいました。うーんやっぱそれはないんじゃないかなあ、いくら器にすぎないといえど。
ああ、それからひとつ感心したのは、男性諸氏のキンタマ。結構不思議な形でぶら下がっております。ふたつ玉のサクランボのようなものを想像をしていたボクはちょっとショックでした。左右入れ替えについてはキンタマ袋の内部構造を調べないと分からないけれども、なるほど、クソ寒い時とかに体内に引っ込むあの謎がすこし解けた気がした。つうか袋はプラスチネーテッドされないのね。
そんな、解剖学的博物の陳列展と、ワーワーキャーキャー見世物小屋の両方の側面を持つ同展示会、見応え的にはなかなかのものでありました。
会場を出たところ、ユキ嬢が言葉少なになっていたので、このままではマズかろうと兵庫県立美術館で開催されている「ピクサー展」へ。
兵庫県立美術館 official
http://www.artm.pref.hyogo.jp/
モンスターズ・インクやトイズ・ストーリー、カーズなどのフルCG映画でおなじみ、ピクサーの、原画やCGモデリング用模型の展示会。非常に楽しい内容で、会場には子供もいっぱい。ああ、そもそもカップルはこちらに来るべきです。間違いない。
ボクはあのピクサーの電燈の実物があれば買ってしまいたい勢いでしたが売ってなかった。図録も売り切れでした。
両展示は1月14日まで。まだの方はお早めにドウゾ。
http://www.jintai.co.jp/main.html
まあいろいろと物議を醸しているこの展示会ですが、まあボク個人的には学問としての「解剖学」は倫理を超越したところにあるんじゃないかと思っているし、さて、そこにあるのは死体かモノか、つう事に関しては標本である以上モノであろうと。で、ぶっちゃけ結局は下世話な興味を満たすために、ゲテモノ班ユキ嬢をピックアップして神戸会場に向かいました。場所は阪神高速神戸線生田川インター降りてすぐの神戸サンボーホール。
会場に着くと、平日の昼間だというのにかなりの入場者。で、いきなりのお出迎えがこんなかんじの人(オフィシャルサイトより直リン)。気合入ってます。こういうのが結構たくさん並んでおります。一同絶句。タハー。
そもそもこの人たちは『プラストミック標本』といって、其の名のとおり組織の水分をごっそりプラスチック樹脂と入れ替える「プラスチネーション処理」を施された死体であります。しかしまあ上手く固まるもんですな。骨格はもちろんソレに付随する筋肉、神経線維、皮膚まで、全てきれいに樹脂化されてます。「肉体は魂の器である」というデカルト的思想を持ってすれば死体をまるごとオブジェに作り変えることなどノープロブレムなのであります。
実際に見てみるまでボクは、このプラストミック標本てのはもっと、こう、ベチョっとした、ヌルッとした、ブニュッとした、かつ、ちょっと臭ったりする、そういう生々しい想像をしておったのですが、実物はさにあらず。極めてドライでハードそしてクールな物体でありました。実際に触ったり持ったりできるコーナーもあったりして、その「生体でない」感を存分に味わうことができます。脳味噌意外とちっさかった。
まあ多少気になった部分もあります。それらは標本ですから、腹部がパックリ割れてて中が覗けたり、体の断面が見れたりして、果たしてわれわれの体の中はどうなっているのだろうという知の欲求を満たすことができます。この点は凄まじく有用な展示といえるでしょう。しかしですな、沢山並べられている標本の中には、弓を引いたり机に腰掛けて悩み事をしているかのようなポーズをつけているものもあるのです。体を真っ二つに割られて、内臓を手に持っている女性の標本もあった。こんなポーズって標本に必要なんだろうか。一瞬ですがボクの脳裏に、突っ立ってるばっかじゃツマランのでポーズつけて固めちゃえ、みたいな、内臓は手に持ってるほうがオモロイで絶対、みたいな、そういうワルフザケ感が伝わってきてしまいました。うーんやっぱそれはないんじゃないかなあ、いくら器にすぎないといえど。
ああ、それからひとつ感心したのは、男性諸氏のキンタマ。結構不思議な形でぶら下がっております。ふたつ玉のサクランボのようなものを想像をしていたボクはちょっとショックでした。左右入れ替えについてはキンタマ袋の内部構造を調べないと分からないけれども、なるほど、クソ寒い時とかに体内に引っ込むあの謎がすこし解けた気がした。つうか袋はプラスチネーテッドされないのね。
そんな、解剖学的博物の陳列展と、ワーワーキャーキャー見世物小屋の両方の側面を持つ同展示会、見応え的にはなかなかのものでありました。
会場を出たところ、ユキ嬢が言葉少なになっていたので、このままではマズかろうと兵庫県立美術館で開催されている「ピクサー展」へ。
兵庫県立美術館 official
http://www.artm.pref.hyogo.jp/
モンスターズ・インクやトイズ・ストーリー、カーズなどのフルCG映画でおなじみ、ピクサーの、原画やCGモデリング用模型の展示会。非常に楽しい内容で、会場には子供もいっぱい。ああ、そもそもカップルはこちらに来るべきです。間違いない。
ボクはあのピクサーの電燈の実物があれば買ってしまいたい勢いでしたが売ってなかった。図録も売り切れでした。
両展示は1月14日まで。まだの方はお早めにドウゾ。
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Posted by たおまさ at 00:01│Comments(2)
│Diary
この記事へのコメント
「人体の不思議」つながりで今度、岐阜で即身仏を見に行きましょう。
Posted by stsuji at 2007年01月11日 19:53
あーいくいく
Posted by たおまさ at 2007年01月15日 14:08