2006年01月28日
飛鳥侘助

ふと思い立って飛鳥を訪れた。携帯電話は置いてきた。昔からボクを知っている人からすれば、なぜにそないにそんな田舎が好きなのか、と思われるかもしれない、けれども、あそこは他とは空気が違うのだ、行けばわかる、つってもわからん奴ばっかなので、一人で行くことが多いわけだが。
周辺の散策は駅前で自転車をレンタルするのがお勧め。道も狭かったりするし。でも、車で周るのもいい。その遺跡群のコンパクトなエリア感が実感できて楽しい。
飛鳥の昨今でいうと、古墳めぐりがやはりホットだ。今回もとりあえずキトラ古墳から。キトラ古墳はここ飛鳥の遺構群の一番南にあってスタートポイントにするのに都合がいい。訪れるのは3度目だが、いってみると、よくわからない監視小屋みたいのんがあって、なんだか近寄りがたい雰囲気。以前も感じたが、近所の住民たちも神経質になっているようで、学術としての遺構の保存と、観光行政の折り合いの難しさを思う。
まあ貴重な古墳といえど、見てくれはこんもりとした山である。そもそもボクは、元来お墓である古墳というものに、歴史的な魅力というか、昔の民の息吹みたいなもんが感じられないので、遺跡としてあんまり好きじゃない。よって高松塚もスルーして山田寺へ。
ボクはこの古ぼけてコジンマリした古刹を愛している。歴史的なことを考えると明日香のメインスポットだとボクは思うのだが、あまり観光地化していないのも嬉しい。そして、本堂内に鎮座する飛鳥大仏、これがいい。東大寺大仏のようなステレオタイプな凄みなど全く無い、ちっさい大仏様。顔は大陸的で、法隆寺の釈迦三尊像を大きくした感じ。そして、まあまあそう難しい事考えるなよ、と言わんばかりににっこりと笑っておられる。最高だねこの大仏様。カメラを構えていると、住職と思しき僧都がやって来て、「暗くて大丈夫ですか、美しく撮ってやってくださいよ、オホホ」と言った。やられたね。本尊の写真撮影を拒む古寺の多い中にあって、日本最古クラスの寺の住職がこれである。
駐車場でタバコを吸っているとまた住職を見かけたので、先ほどのお礼と、和歌山からしばしば訪れていること、ここの大仏を愛していることなどを話すと、大変喜んでもらえたようで、境内のベンチに誘われて興味深い話をいろいろと聞くことができた。お茶をご馳走になったうえ、帰り際に古い写真の絵葉書を一枚いただいた。
山田寺の裏手にある入鹿の首塚に佇んでみた。7世紀最大の事件、大化の改新の舞台。今は広い田畑の真ん中にポツンとそれはある。入鹿とて、まるっきりの悪人ではなかったのだ。たった1400年前の話。
飛鳥の昨今でいうと、古墳めぐりがやはりホットだ。今回もとりあえずキトラ古墳から。キトラ古墳はここ飛鳥の遺構群の一番南にあってスタートポイントにするのに都合がいい。訪れるのは3度目だが、いってみると、よくわからない監視小屋みたいのんがあって、なんだか近寄りがたい雰囲気。以前も感じたが、近所の住民たちも神経質になっているようで、学術としての遺構の保存と、観光行政の折り合いの難しさを思う。
まあ貴重な古墳といえど、見てくれはこんもりとした山である。そもそもボクは、元来お墓である古墳というものに、歴史的な魅力というか、昔の民の息吹みたいなもんが感じられないので、遺跡としてあんまり好きじゃない。よって高松塚もスルーして山田寺へ。
ボクはこの古ぼけてコジンマリした古刹を愛している。歴史的なことを考えると明日香のメインスポットだとボクは思うのだが、あまり観光地化していないのも嬉しい。そして、本堂内に鎮座する飛鳥大仏、これがいい。東大寺大仏のようなステレオタイプな凄みなど全く無い、ちっさい大仏様。顔は大陸的で、法隆寺の釈迦三尊像を大きくした感じ。そして、まあまあそう難しい事考えるなよ、と言わんばかりににっこりと笑っておられる。最高だねこの大仏様。カメラを構えていると、住職と思しき僧都がやって来て、「暗くて大丈夫ですか、美しく撮ってやってくださいよ、オホホ」と言った。やられたね。本尊の写真撮影を拒む古寺の多い中にあって、日本最古クラスの寺の住職がこれである。
駐車場でタバコを吸っているとまた住職を見かけたので、先ほどのお礼と、和歌山からしばしば訪れていること、ここの大仏を愛していることなどを話すと、大変喜んでもらえたようで、境内のベンチに誘われて興味深い話をいろいろと聞くことができた。お茶をご馳走になったうえ、帰り際に古い写真の絵葉書を一枚いただいた。
山田寺の裏手にある入鹿の首塚に佇んでみた。7世紀最大の事件、大化の改新の舞台。今は広い田畑の真ん中にポツンとそれはある。入鹿とて、まるっきりの悪人ではなかったのだ。たった1400年前の話。
Posted by たおまさ at 21:53│Comments(4)
│Diary
この記事へのコメント
大阪は越して行っちゃったのですね・・・。
その住職さんに私も会いに行こうかなぁ。
Posted by こめぴか at 2006年01月29日 02:44
それじゃあ次は桜の頃ご一緒に。法隆寺とかセットで、修学旅行みたいなツアーしたいんだよね。しつこくない程度のガイド付き。
Posted by taomasa at 2006年01月29日 11:49
僕も仏友仲間として、飛鳥寺とセットに案内してください。
Posted by stsuji at 2006年01月29日 12:33
ええねー!
奈良公園も素晴らしいけれども、歴史の面白さが潜むのはやはり明日香っすよ。つうか、君ら行きたいなら最初から誘っときゃあよかったわ。
Posted by taomasa at 2006年01月29日 15:43