2005年10月01日

1996年4月1日

 大昔の写真素材を求めて古いCDRをゴソゴソしていたら、出てきました、私がホームページなる物を作り始めた頃のデータが。奇跡だ。

 ファイルの日付をみると「since 1996.04.01」とある。当時の個人ページはカウンターと「since-」をつけるのがステイタスシンボルでしたな。わはは、猛烈に恥ずかしいが非常に懐かしい。

 当時は「何かをインターネットでやる事」自体が非常に楽しくて、イロイロやりすぎてF士通に怒られたりもしたけど、一番面白かったのが、書いた文章がデスクのチェックなしでそのままインターネットに載るという「インターネット・ブロードキャスティング」の快感でした。当時、個人ページとしてはそこそこのPV数を誇っておりましたから(というか個人ページ自体少なかった)、ボクはせっせと、週に一本の長文を書きなぐって公開していたのです。話題はエイズ文化論から公衆トイレの落書きウオッチングまで多岐にわたっています。それらはみな「みんな聞いてよ!」なパッションに溢れていて、ボクは思わずじっくり読み返してしまいました。しかし当時偉かったのは、自分の実生活に関わる事には一切触れなかった事です。

 そんなパッションが1996年11月でいったん途切れます。最後にボクが取り上げていたのが「友人の自殺」でした。混乱したボクはそんなノンフィクションを、究極の内輪ウケネタを公開してしまったのです。当時のインターネット界では「禁じ手」だったともいえる暴挙。しかしそこでボクは多分「禁断の木の実」を口にしてしまったのだと思います。翌年1月、究極のバカコンテンツ且つ最強のアミューズメントであるオンライン日記がスタートしたのでした。

 当時は、今ほどオンライン日記が万人に認められるとは、予感のカケラさえしませんでした。


 記念すべき1996.04.01の叫びを転載しておきます。
 今とあんまり変わってない、つうか、進歩してねー。

=ココカラ=====================

ホームページを立ち上げるにあたって

 いろいろと試してみたくて、とりあえずホームページを立ち上げた。

 私ははっきり言って面倒臭い事は嫌いだが、面白そうなモノに対してだけはどんな手間もいとわない。ようするに、気の向いた事しかせんという、いわゆる典型的”いまどきのひと”なんだろう。人にそう言われたことはないが。

 私ははっきり言って海が好きだ。夏が好きだ。オートバイが好きだ。ずっと仮面ライダーに憧れていた。麻雀が好きだ。あがる形にはこだわりたい。ロン・ウッドが好きだ。でもギターを弾き出したきっかけはイーグルスだ。女が好きだ。

 もうすぐ夏だ。その前に春があるが。夏が好きだ。白い砂浜が好きだ。夏になれば、今まで浜辺で腹を見せていたボートどもも海へ帰る。水平線に近づける夏。そんなセンチメンタルに浸っている自分が好きだ。でもやっぱり女が一番好きだ。

 インターネットは今年に入ってから始めた。女の裸を探すのは飽きた。接続時間に反比例してメールの数は増えた。そんなもんなんだろう、インターネットちゅう奴は。

 マルチメディアという言葉が世の中に氾濫している。config.sysやiniを触れないパソコンユーザーが激増した。でも人は大声を張り上げる。「これからはマルチメディアだ、今時パソコンぐらい触れないとね」と。

 笑わせるな。

 もう少し面白い事しましょうよ、インターネットで。

 つまらない事を書き連ねてしまった。しかしおじさん、これがいわゆるひとつの情報発信というやつです。

=ココマデ=====================

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Posted by たおまさ at 23:11│Comments(0)Diary
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