2005年06月28日

林真須美被告、二審も死刑 和歌山カレー事件


 1998年、4人が死亡し63人がヒ素中毒となった毒物カレー事件で殺人罪などに問われた林真須美被告の控訴審判決で、大阪高裁の白井万久裁判長はきょう、「カレー事件の犯人であることに疑いの余地はない」として、一審和歌山地裁の死刑判決を支持、被告の控訴を棄却した。

 事件の年、報道部から制作部へと異動したばかりだったわけだけど、相変わらず現場が好きだった僕は、助っ人というか人足というかでよく借り出されていた。
 当時現場では、各社のネタ取り合戦は業界倫理の希薄化を見せ、取材される側はされる側でさまざまな噂話をあたかも真理のように話し出し、ほんとTV画面に映し出されていたままの大混乱だった。「こんな時こそ地元メディアは冷静で居らねばならない」デスクはこればかりを叫んでいた。ほんとイヤな空気だった。
 被告が容疑十分で逮捕されたとき、地元の住民がこうつぶやいた。
 「ほらね、やっぱり。あいつしかいないって」
 おいおい。

第一審の流れ(asahi.com)

 和歌山地方裁判所での第一審。被告は戦術として徹底的に黙秘を続けた。だから裁判は検察側捜査の是非のみが争点とされ、無意味な時間経過の末、死刑判決が出された。

 第二審。被告は戦術を翻し、被告人質問で自ら無実を訴えた。裁判官の心象は推し量るまでもない。

毒物カレー事件控訴審判決要旨[][][][](東奥日報)

 第二審が第一審を支持したということは、そこでの捜査の適切さを再度認めたということだ。第二審での被告の言い分は嘘八百であると認定したということだ。やっぱり死刑でしょうということだ。

 最高裁では、これまでの審理が適切だったかどうかだけが判断される。

毒物カレー事件、傍聴の母「娘返して」(YomiuriOnline)
 社会的に既に死刑宣告されているも同然の被告の心中はいかに。

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Posted by たおまさ at 23:14│Comments(0)News Pickup
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